肩こりがなかなか改善しないのはなぜ?自律神経と身体の緊張から考える原因と対策

肩を揉んでも、すぐにまた凝ってしまう…」

「以前より肩こりがひどくなった気がする」

「マッサージに行っても、その時は楽になるけれど数日すると元に戻る」

そんな経験はありませんか?

肩こりというと、「肩の筋肉が硬くなっていること」が原因だと思われがちです。

もちろん、長時間労働や運動・同じ姿勢が続くことなどによって、首や肩周辺の筋肉に負担がかかることはあります。

しかし、肩を揉んだりストレッチしたりしても、すぐに症状が戻ってしまう場合は、肩そのものだけを見ていても原因が分からないことがあります。

特に30代後半から50代以降の女性では、仕事や家事、睡眠不足、老化など、さまざまな負担が重なりやすくなります。

そこで今回は、肩こりがなかなか改善しない理由について、筋肉だけではなく、自律神経や身体全体の緊張という視点から解説します。

肩こりが改善しないのは「肩だけ」が原因ではないから

肩こりを感じる場所は肩でも、原因が別の場所にあることがあります。

例えば、

  • 自律神経の働きが乱れ、本来ある回復力が低下している
  • 脳脊髄液による脳への圧迫ストレスによって、全身の筋肉が緊張している
  • 「脾臓」が疲労し、反射筋である「僧帽筋(肩こり筋)」が持続的に緊張している

これらが続くと、首や肩周辺の筋肉が緊張しやすくなります。

そして、筋肉が緊張した状態が長く続けば、「肩が重い」「首が張る」「背中まで苦しい」と感じることがあります。

また、「疲れていても運動に出かける」、「疲れを取る為に湯船に浸かって長時間全身を温めている」「睡眠不足」などによってより疲労が進み、回復しづらくなっている可能性があります。

ここで大切なのは、肩の硬さだけを一時的に緩めることと、肩が硬くなりやすい身体の状態を見直すことは別だということです。

自律神経と肩こりにはどんな関係がある?

自律神経は、呼吸や心拍、体温調節、消化など、私たちが意識しなくても行われている身体の働きに関わっています。

また、緊張やリラックスなど、身体が活動する状態と休む状態の切り替えにも関係しています。

強いストレスが続いたり、睡眠が不足したりすると、身体が休まりにくくなり、知らないうちに身体へ力が入りやすくなることがあります。

例えば、

「気づくと肩に力が入っている」

「歯を食いしばっている」

「寝ているのに身体が休まった感じがしない」

という方は、単純に肩の筋肉だけが問題なのではなく、身体全体が緊張しやすい状態になっている可能性があります。

このような場合、肩だけを繰り返し揉んでも、身体がまた緊張すれば肩こりを感じやすくなります。

40代・50代から肩こりがつらくなる理由

年齢を重ねるにつれて、以前と同じ生活をしていても身体の負担を感じやすくなることがあります。

特に40代・50代では、

  • 老化による体液循環不全で、脳への圧迫ストレスが促進する
  • 睡眠の質が変化する
  • 疲労が抜けにくく感じる
  • 老化により肩こりに関連している僧帽筋の持続的緊張が強まる

など、複数の要因が重なりやすくなります。

その結果、「昔から肩こりはあったけれど、最近は以前よりつらい」という状態になることもあります。

ここで大切なのは、「年齢だから仕方ない」と決めつけないこと。

肩こりが起こる背景を一つずつ見直していくことが大切です。

マッサージをしても肩こりが戻るのはなぜ?

マッサージなどで筋肉をほぐすと、一時的に楽になることがあります。

しかし、肩こりの背景にある身体の緊張状態が変わらなければ、時間が経って再び肩がつらくなることがあります。

これは「マッサージが悪い」という話ではありません。

筋肉を緩めることと、筋肉が緊張しやすくなっている原因を考えることの両方が重要ということです。

例えば、毎日8時間パソコンに向かい、睡眠不足が続き、仕事中も身体に力が入り続けている状態なら、肩だけを揉んでも負担そのものは残ります。

肩こりを改善するために見直したい4つのこと

① 同じ姿勢を長時間続けない

デスクワークでは、30分〜1時間に一度は姿勢を変えたり、少し歩いたりしましょう。

「正しい姿勢をずっと維持する」よりも、同じ姿勢を長時間続けないことを意識するほうが現実的です。

② 疲れているときに無理な運動をしない

生活のしやすさ(身体の動かしやすさ)を維持するために、身体に一定の負担をかけることは大切ですが、疲労が強いときに無理をして運動量を増やす必要はありません。

疲労は老化に繋がりやすいです。身体が疲れているときは休むことも大切です。

③ 睡眠を削らない

身体の回復には睡眠が欠かせません。

「忙しいから睡眠時間を削る」という状態が続いているなら、まずは睡眠を確保することから始めましょう。

④ 肩だけではなく身体全体を見る

肩こりが長期間続いている場合は、肩だけを揉むのではなく、

「なぜ肩に力が入りやすいのか?」

「睡眠は十分なのか?」

「身体が常に緊張していないか?」

「どこに負担がかかっているのか?」

という視点から身体を見直すことが大切です。

臨床で感じること

肩こりで来院される方を見ていると、「肩が硬いから肩がつらい」と思っている方が少なくありません。

しかし実際には、肩だけでなく、脳、首、背中、内臓など、身体全体のバランスを確認する必要があります。

特に肩こりがひどい人は、僧帽筋に関連している「脾臓」の働きが悪い傾向にあります。

脾臓は血液中の古くなった赤血球を壊す働きや、体内に入ってきた病原菌や細菌などと戦う抗体を作ったり、新しい血液を溜める働きをしています。

先天的に免疫力が低く風邪をひきやすい傾向にある人は、脾臓が疲労しやすく、特に僧帽筋が緊張して肩こりをより感じやすい傾向にあります。

「肩を揉んでもすぐ戻る」という方の場合、硬くなった場所だけを繰り返し刺激するよりも、なぜそこに負担が集中しているのかを考えることが大切だと感じています。

また、症状が長引いている方ほど、「肩こりをなくす」ことだけを目標にするのではなく、身体がきちんと休める状態をつくり、日常生活で負担が蓄積しにくい状態を目指すことが重要です。

まとめ

肩こりは、単純に「肩の筋肉が硬いのが原因で起こる」とは限りません。

自律神経の不活性、睡眠不足、ウイルスの蔓延度合い、天候の変化などによって身体が緊張しやすくなっていることもあります。

特に、マッサージをしてもすぐに肩こりが戻る場合は、肩だけではなく身体全体の状態を見直すことが大切です。

「最近、肩こりが以前よりひどくなった」

「肩を揉んでもすぐに戻ってしまう」

「肩こりだけでなく、頭痛やめまい、睡眠の悩みもある」

という方は、症状が出ている場所だけでなく、身体全体から原因を考えてみましょう。

肩こりに関するFAQ

Q. 肩こりは揉めば改善しますか?
A. 一時的に楽に感じることはあります。ただし、原因から解決しなければ当然再びツラくなる可能性があります。

Q. 40代になって肩こりがひどくなりました。年齢のせいですか?
A. 年齢というよりも、老化と疲労の度合いによって変化する、といった方が正しいかもしれません。老化や疲労の度合い、睡眠、運動量、ウイルス、天候など、複数の要因が考えられます。

Q. 肩こりと頭痛は関係ありますか?
A. 直接的には関係ない事が多いです。肩こりは「自律神経の不調脾臓の老化・疲労」から、頭痛は「自律神経の不調胆のう耳の老化・疲労」から来ることが多いです。ただし、頭痛にはさまざまな原因があるため、急激な変化や強い症状がある場合は医療機関への相談が必要です。

Q. 自分でできる肩こり対策はありますか?
A. 同じ姿勢を長時間続けないこと、十分な睡眠をとること、疲労が強いときは無理をしないことなど、身体への負担を減らすことから始めてみましょう。


★当院の整体は【体液循環の促進】【脳血流の促進】【脳の活性化】が第三者機関にて科学的に実証済です。

当院には、頭痛、不眠、慢性疲労、腰痛、めまい、四十肩、動悸、気分の浮き沈みなど、自律神経の乱れが関係していると考えられるさまざまなお悩みでご相談いただいています。一人ひとりのお身体の状態を丁寧に確認し、自律神経の働きを整えることを目指した施術で、健康づくりをサポートしています

詳しくは【治療法について】をご覧ください。

当院では自分で出来る1回30秒、自律神経を整える簡単【セルフケア】も指導していますので、【どこに行っても症状が良くならない】方はぜひ一度ご相談ください^^


関連記事

肩こりと一緒に頭痛が気になる方はこちら

頭痛薬が手放せない…その頭痛、自律神経の乱れが原因かもしれません

肩こりと一緒にめまいが気になる方はこちら

めまい・ふらつきの原因は自律神経?病院で異常なしと言われた方へ

睡眠と身体の回復についてはこちら

上手に眠れない人と自律神経

寝ても疲れが取れない方はこちら

朝起きても疲れが取れない原因とは?